車屋寅次郎ものがたり
思いやりとは何だ
2016.09.1
社長ブログ川北町の海外交流員のアーウイン君。
彼の愛車のワゴン車が少し調子悪くてわが社に整備依頼が来ました。
車を開いてみるとブレーキがご覧の状態。
古くなり錆がだんだん攻めてきて、全体の60%くらいしかブレーキパットが当たらなくなり、だいぶ踏んでも止まりにくくなっています。
これを改善するには、錆びてるブレーキローターを外し、錆びてる部分を研磨してツルツルにしてブレーキパットを交換。そうすれば復活となるわけですが、費用は20,000円くらいかかってしまいます。
正直車は10万キロを越え、車検は来年春。アーウイン自身も来年には母国に帰ってしまう可能性があります。
このままほったらかしにしても車検まではなんとかなるかな?‥
しかしアーウインの答えにハッとさせられました。
「ブレーキは大切だからやって下さい。来年もし自分が帰ってもこの車は次の海外交流員に渡る可能性が高いので、キチンと直して下さい」
自分が帰ってしまえば後なんて全く知ったこっちゃない!てのが普通なことが多いのに「立つ鳥後を濁さず」
まるで日本人の美しい慣習みたいだ(゜ロ゜;
かっこいい
なんでもいいから安くして!
車検なんて通ればいいから!
毎日こう言われることが常な私らの商売で、自分もハッとさせられました。
整備とは何だ?
車検とは?
日本人の美しさとは?
思いやりとは?
ひとりの外国人さんに教わりました。