車屋寅次郎ものがたり
ちょっと重いけど、原子力ってもんを考えてみた
2011.04.13
社長ブログこんな話を思い出しました。
その昔、猿だった人類が落雷により生じた火を手に取ることを覚え、肉を焼き、明かりを作り、身体を温めることを覚えました。
けど火は人間の思い通りにはならず時には街や野山を焼き払い、使い方を間違えると肉親までも焼き殺して来ました。
けど人間は火を使うことを止めようとしませんでした。 一度その力を知ってしまったら、危険を承知でも使わなくてはいられない… それが人間って弱い生き物なもんです。
そして人間はもっと強大な力持った火を手に入れました。 『原子力』って火です。
そして今回、やはりその強大な力を自分たちに従わせたと過信した人類に、神は罰を与えたのでしょうか…
話は変わりますが、今日の午後、会社に私の恩師がタイヤを買いに来店しました。
高校時代のブラスバンドの顧問の音楽の先生で私に最初にsaxをやれと言ってくれた方で、この人がいなかったらこんな人生ではなかった気がします。
今じゃ隠居して内灘に住んでいますが、わざわざ小松まで来て、出来損ないのこんな私から車を購入してくれます。 ありがたや…
(T_T)
そんな先生と今回の原発事故について話をしてみました。
先生曰わく、『人間とは失敗して初めて悔い改め成長するもの。
今回のことがあって初めて次の段階へ進めるんじゃわいや。』
とのこと。
うむーなるほど、おっしゃる通りだな…
激しく納得。(>_<)
けど次か…
次って何だろ?
代替えエコエネルギー? 安全な原発? とにかくそれは人類全体の足かせにはなるだろうが、やらなきゃならないことですね。 たとえ冷や飯を食べる様なことになっても。
そしてもうひとつの失敗。 それは事故後の処置。
マスコミは盛んに東京電力や政府民主党、菅総理あたりを批判しているが、これはどうなんやろ。 誰も経験したことのない人知を越えた災害。しかも津波で一切電源供給を断たれ、目の前で爆発する原子炉…
政府、東電の肩持つわけじゃないが、こんな極限状態で冷静な判断と言うか正確な最良の処置、報道を考えられるほど人間は賢くないのではなかろうか? 誰もやったことないもん。
一機3000億もする原発の廃棄判断。
本当は壊滅的被害で放射線だだ漏れなんだが、本当に正確な情報公開してもいいのか?。風評被害もあるし、住民の為に何が良いのかも分からないし。
外部の人間を入れたら全ての情報が公になるし、協力要請の消防etc.、世界の国々参入の判断。
それを普通の人間が判断するんだから大変なんてもんじゃない。 病気にならないほうが不思議。
津波を予測出来なかった東電
だって資本主義だし良い物を少しでも安く、関係ないとこは少しでもコストダウン。じゃないと入札で他社に負けちゃうもん。 入札する側は、少しでも安くぶっ叩くのがお客さんや国民の為と思ってるし。
地震前に、来るか来ないか分からない津波のため子供手当て廃止、増税しますから… と言って納得して投票してくれる有権者は少ないと思う。ましてや政権は取れない。
突き詰めると、人間ってやはり地球ってキャベツに寄生する害虫なんかねー。
海や空気を汚し、資源をむさぼり、仲間同士で競い争い、戦争しないと生きていけない。経済すら回せない。
そして痛みもすぐ忘れ、同じ過ちを繰り返す。
なんかタチが悪い宗教団体みたいになってきたな。(^_^;)
それでもまた日は昇る。 難しいことは考えられんけど、家族や仲間を守り、おごらず怒らず妬まず、日々一生懸命働きましょう。
ちょっと長くなりすいません。