車屋寅次郎ものがたり

中古車屋って商売を考える

2010.12.17

社長ブログ

 

我が社の職種は『自動車販売修理』となってはいるが、販売量全体に占める中古車の比率は約85%くらい。
情勢により変化はするが、基本的に中古車屋と言えます。

まあ先月に登録した新古車でも書類上は中古車なんですがね。

仕入れ先としてはお客さんからの下取りはもちろんなんですが、全仕入れ量の70%はオークションからの買い付けに頼っているのが現状。

ですがオークションを利用したこの商売も年々姿を変え、インターネットが市場を急速に成長させかつ、車を高額にしてきました。

まずはエココカー減税

急速に落ち込ん新車販売をテコ入れする目的だったんでしょうが、最後の残り火を全て燃焼させたんじゃないですかね。
その後はまるで氷河期に近いありさま…

写真は今日の片山津オークションの風景
リーマンショック以前はストックヤードを増床につぐ増床て、一回に出品台数は1400台なんてありましたが、今日の出品台数は350台(T_T)

ですが買い付けに来るバイヤーは数があまり減らない為、相場は上昇するのみ…
ちなみにこの4万キロ走行の黄色のハイエースは300万円以上します。 新車との価格差が限りなく近くなっていますねー(-.-;)

価格の高騰は新車が売れてないので当分続くのは誰が見ても明白で、インターネットで全国から買い付けが入るので安く買える確率は限りなく低くなりました。

そして中古車業者は薄利多売な商売を強いられ、騙し売りに近い売り方も平然と行われ、法律に触れるか触れないかギリギリのラインで色んな経費を上乗せしています。それも大手が率先して…。 もうプライドも何もあったもんじゃない。

そんな厳しさに嫌気が差し、違った方向に商売をする業者も増えました。

輸出用にオークションで買い、車本体、エンジンやパーツを分解して輸する業者。
オークショニストと呼ばれる相場師で、少しでも安いと思ったら買い、なんとそのまま次回も同じオークションに出品したりして高くなるのを待ちます。ですが買い付ける量はハンパでなく、いい物件が集まる都会のオークションでは、落札される全量のうちなんと60%くらいになります。
ですがこいつらが一番くせ者で、オークションの相場を高くしている一番の原因でもあります。

この2つの商売ともやらないかと人から言われましたが、石橋を…な甲斐性がない私は、そのまんまです。(^_^;)

一番な理由はお客さん相手じゃないからかなー

でも変化もなしで世の中について行けるほど甘くはないでしょう。

13年前転職する時、とある知り合いのお偉いさんに
『トラワカ君、小松の車屋なんて生き馬の目を抜くような連中やぞ。』と言われたのを今頃になって思い出しました。

今年はなんとか、正月のお餅は買えるくらいは利益は出ましたが、はてさて来年はどんな風が吹くやら…

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