車屋寅次郎ものがたり
命を救う最初の6分間
2009.11.8
社長ブログ
今日から秋の火災予防週間 各地で訓練があり、私ら川北町消防団も早朝から訓練で走り回ってました。
いつもなら朝の訓練が終わって解散なんですが、今日は全員居残りで『救急救命講習』ってやつを3時間受けました。
消防団の任務は火災消化と予防だけでなく、水防、地震などの大災害から町民の命を守るボランティア全般に渡ります。
さて内容ですが、最初はみな『人工呼吸法がおねーちゃんだとええなー 』みたいなお決まりのボケをかましながら始まりましたが、何故初期救命が必要かの説明を受けると雰囲気は一変しました。
現在日本で救急車が到着する平均時間は、6分15秒くらい…
その間に
人工呼吸
心臓マッサージ
AED(電気ショック) をほどこして命が助かるする確率は、ほぼ倍だと言われています。
じゃ実際どんなケースが考えられるかと言うと、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、などの早めにな手当が必要な病気の発症発見は、朝や深夜、自宅で起こる確率が高く、一番蘇生をやる確率が高いのは肉親なんです…
つまり目の前で自分の親が死んで行くのを助けられるのは、自分だけなのかもしれないんですね。
自宅で親が倒れ、心臓マッサージとAEDで自分の親を救ったのが、なんと講習を受けていた小学校六年生だった…なんて話もザラだそうです。
そしてみな真剣に上の三つの救命方法を習得すべく、3時間の講習で何度となく反復して覚えました。
ポイントとしては
とにかく絶え間無く強く連続して心臓マッサージをあきらめずに行うこと。 年寄りなんかだと、肋骨がバキバキ折れる音が聞こえることもありますが、かまわず続けなければなりません。 人工呼吸は昔と違いあまり長くはせず、心臓マッサージを30回:人工呼吸を二回 くらいの割合で。 そしてスピードは一分間に100ほど。 普通のマーチのテンポが124くらいなんで、アンパンマンマーチが100くらいと遅めなんで、あれに合わせるといいそうです。(分かりやすい!(^_^;))
そして驚いたのはAED
スイッチを入れるか蓋を開いただけでガイダンスが流れ、指示通りに電極を貼るだけで自動で電気ショックが必要かどうか判断して、回復するまで何度かやってくれます。 なんて利口な機械だ(・_・;) ビックリですわ。
その他、異物を喉につまらせた場合や止血の方法、大災害の時は誰を優先して助けるか…など、最近では絵空事ではないことの対処方法などの話もありました。
秋葉原の通り魔連続殺傷事件
あんな時も消防団は出動しなければなりません。 天災ならしかたないですが、人災で出動はしたくないもんです…。
まあこの『救急救命講習』結構各地でやってますから、みなさんも受けてみたらいいですよ。
いや、受けるべきだと思います。