車屋寅次郎ものがたり
ハイエースとトラブル
2022.02.8
社長ブログ長文ですが、同業者の方、ハイエースオーナーの方は見たほうがいいです。
超人気車で、たとえ10万キロ以上走っていたとしても高値で取引されるハイエース。 でも全然壊れないわけではありません。
それぞれの年式別に様々な弱点があり、今一番よく走っているハイエースの3000cc ターボディーゼルは、黒煙を吐かないクリーンディーゼル。 システムとしては、オイルに吸着させた黒煙をDPFと言われる再燃焼炉で燃やす方法。 ただこの方法はトラブルが多くて、現在4型と言われる物からアドブルー方式に全部変わりました。 主に日本ガイシが作っているセラミックDPFは、外国製のアドブルー方式に負けたんです(悲しい😞)
故障としては燃やし切れなかったカーボンがエンジンのいたるところに回って、様々な故障を引き起こす。 今回は20万キロ走ったエンジン。黒煙を取り込んだら、その黒煙でやられちゃうんですね。
今回はターボの一部である電子アクチュエーターを犯してしまいました。 やっかいなのは電子アクチュエーターとターボが一体化の部品であり、ターボ丸ごとでしか出ない。 無理やりバラして清掃を試みましたが、徒労に終りました( ;∀;)
中古は確実にダメになるので、リビルトターボを取り付けるしかない… だいたい15~20万円 しかもまたいつ壊れるかは分からない。 完全にインマニ、ヘッド、その他を掃除するだけで10万円かかると言われています。しかもそれをしても再発するケースが続発するため(ネット参照)これは怖くてやりたくない。 多額のお金払って直らないのなら、お客さんいなくなります。
ディーラーや同業者にさんざん聞いてみたが、答えは「その修理はハマるわ。恐ろしい😵手を出したくはない。 とりあえずターボリビルトでやるしかない」とのこと
さて、どうする…
そこで藁をも掴むつもりで、ネット検索。 売られてないはずなのに、模造品やら怪しい某国の部品のオンパレード!しかもヤフオクノークレームノーリターン。 こればっかし( ´_ゝ`)騙し商品ですね。
ですが1ヶ所だけ国内。電話番号あり、開発発売開始が去年秋、ちゃんとメールが即座に帰ってくるところを発見。 その壊れる電子アクチュエーターの部分だけを独自で作ってるらしい!
お客さんと相談して勝負することにしました!
部品は翌日には到着。うちの整備士も気になって休日にもかかわらず見に来るほど。 そして組み上がり見事にターボは生き返りました。 バンザーイ🙌わーい嬉しい
どこに聞いても無かった商品を見つけて、工賃込みで7万弱くらいで直ります。 ただカーボンの毒は回ってしまったまんまなんで、またいつ壊れるかは分かりませんが、20万キロ乗ってる車なんであと少し頑張ってほしいです。
同業者の方、TOYOTAディーラーの方、症状や修理方法、カーボンの程度などによりやることは違います。 もし良かったらアドバイス出きると思うので、お気軽に電話下さい‼️(*^^*)