車屋寅次郎ものがたり

アリとキリギリス

2022.01.22

社長ブログ

車業界は今まさに冬の時代。 新車の供給が遅く中古の球数が激減… 車検制度の厳格化により、エンジンチェックランプなど点灯している車のは車検が通らなくなり、それを管理する診断機などの購入。それより知識がないと普通に今までやっていたことが厳しくなってきました。
例えば我々のような工場内に検査ラインがある指定整備ではなく、陸運まで車を持ち込んで車検している認証店は色々な投資や利益の確保が難しくなりました。
そしてあまり利益が失くなった顧客の管理に嫌気が差した個人事業者さんは、オークションのみで車を売り買いして利益を得るオークション屋(株の売買みたいなもん)をやりながら顧客管理を細々とする人が増えました。だって楽ですから… お店の前には値段も入ってない車がずらーっと並んでるのはそんな方々。
しかしそれも外国人バイヤーの資金力や輸出の強みによってお株を奪われ、何百と売り買いしないといけなくなりました。
そして高齢化もあり、事業を自分の代で辞める人が激増しています。 つまりあと何年かしたら、○○自動車と名がつく車屋さんは、激減します。個人商店や電気屋さんがなくなったように…
特にキリギリス的にオークションに依存していたり、大手販売店の攻勢に心が折れたりしてしまった社長さんはお店をしまう段取りに入ってしまってます。
まさに童話の「アリとキリギリス」時代は変わったんです。
うちみたいに整備士をかかえている地味な会社はまさにアリ企業(笑) でも今、キリギリスさんが「うちの車検をそこでやってくれないか?」と言った問い合わせがメチャ多く、中には「なんもしなくていいから車検通せ」とか高圧的な業者さんとかもいて、現在お断りしていることもあります。 時代錯誤です。
整備士や販売員をこまめに育てたりが一番苦労する時代。でもこの時代、一番の財産となりました。 今も昔も、これからも変わらずアリでいたいと思ってます。 可能な限りですがね(^o^;)

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