車屋寅次郎ものがたり

戦友の死

2009.04.9

社長ブログ

ただの電卓ですが、こいつとの付き合いは長く、買ったのはなんと私が22歳の時で、のべ24年間も使ってきました。 人生の半分近くです!
買ったのは、大学を卒業して前職のJAに入社した時。

当時、牛や豚が相手の頃はあまり必要ありませんでしたが、畜産農家の億単位の負債整理を担当してからは家族会議をして返済計画を立てたり、帳簿から貸借損益、そして決算書を作成などに…
あと信用部門に移動になってからは、毎日の数字合わせはもちろんのこと臨時税理士と名がつく業務もさせられ申告のお手伝いなどで、深夜まで計算と仕訳… そして車屋になってからは、毎日の見積もりや注文書の作成、 あと経営なるものを任されてからは、決算書は当然のことながら社員の給与の計算、昇給やボーナスの額決定など…
私の仕事と名がつく物には必ず計算がつきまとい、そのつど苦悩しながらこいつと一緒に戦ってきました。
おおげさだと思う人も多いと思いますが、本当に私の人生はこいつとともに成長してきました。 簿記のひとつも出来なかった男でしたが、今では数字には明るくなれました。
こいつをいったい何万回叩いたか分かりません。すでに身体の一部みたいなもんです。

それが今朝、計算をしようとしましたが、画面は全く何も映りません。 太陽電池かと思いましたが、それもダメ…(T_T)
彼は寿命だったんですね…

安らかにお眠り下さい

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